交通事故問題解決のポイント

「交通事故問題をスムーズに解決するためにはどのようなことに気を付ければいいの?」

「交通事故について知っておくべきことは何?」

このようなご質問をいただくこともありますが、ここでは、交通事故問題の解決のポイントを説明します。

詳しくは、それぞれのページをご覧ください。

このページの目次

1.弁護士に相談するタイミング

交通事故に強い弁護士

交通事故の問題を適切に解決する最大のポイントは、できるだけ早く弁護士に相談することです。

例えば、事故後の治療に問題があり、加害者側保険会社に治療費等の支払いを拒絶されたり、後遺障害認定を取得する際、治療に問題があったり必要な検査を受けていなかったりすることで適正な後遺障害認定を得ることができないという事態があり得ます。

この点について、事故直後に弁護士にご相談いただければ、どのような治療・検査を受けるべきかなどについてアドバイスをさせていただくことができますので、無用なトラブルを避けることができます。

2.賠償金計算基準の真実

交通事故の被害に遭われた方が加害者側保険会社の提示した賠償金額を鵜呑みにして示談に応じてしまっているケースが多いという現状があります。

加害者側保険会社は裁判で用いられている賠償金の計算基準を用いずに、保険会社独自の賠償金の計算基準を用いて賠償金額を計算し提示します。

しかし、保険会社の用いる賠償基準によって賠償金を計算した場合、裁判所で認められている賠償基準で計算した賠償金額の5~7割程度であることがよくあります。

保険会社の提示した賠償金額が正しいものか判断するためにも、賠償金計算基準の真実を知っておく必要があります。

3.賠償金の内訳

交通事故における示談交渉(賠償金の交渉)は、通常、被害者の方が加害者側保険会社から賠償金額の提示を受けることでスタートします。

しかし、賠償金を提示する書面には、賠償金の内訳として治療費、休業損害、入通院慰謝料など様々な項目が記載されています。

そのため、加害者側保険会社に提示された賠償金が正しいか否かを判断する前提として、賠償金の内訳として記載されている各費用がどのようなものであるか正しく理解をしておく必要があります。

4.過失割合・過失相殺とは

交通事故における過失割合とは、発生した交通事故において、加害者と被害者でそれぞれどの程度の落ち度が認められるかという点を割合で表したものです。

例えば、加害者のみに落ち度がある事故では加害者10:被害者0という過失割合になり、加害者と被害者に同じ程度の落ち度がある事故では加害者5:被害者5という過失割合になります。

過失相殺とは、定まった過失割合に従い自己の落ち度の割合に対応して賠償金を減額する処理をいいます。

例えば、交通事故による治療費や慰謝料などの損害が合計1000万円であった場合、被害者の過失(落ち度)が4割であったとすれば、加害者が被害者に対して支払う賠償金の額は1000万円から被害者の落ち度の分の400万円が減額され、600万円となります。

示談交渉においては、過失割合は加害者側保険会社との交渉で決めることになりますが、意見が一致せず交渉が長引くこともありますので、過失割合・過失相殺について正しく理解をすることは重要です。

5.後遺障害認定のポイント

交通事故における賠償金の金額は、後遺障害認定を獲得できるか否か、どの等級の後遺障害認定を獲得できるかによって、大きく変わります。

そのため、後遺障害認定を得ることがあり得るようなケースにおいては、早めの段階から弁護士に相談をして適正な後遺障害認定を獲得できるよう行動することが重要です。

そして、適正な後遺障害認定を得るためには、いくつかのポイントがありますので、それらについても正しく理解しておく必要があります。

6.弁護士費用特約について

弁護士費用特約とは、自動車保険におけるオプションの一つです。

ご加入の自動車保険に弁護士費用特約が付いていれば、300万円まで保険会社に弁護士費用を負担してもらえます

ご存知ない方も多いですが、自動車保険に加入されている方の半数以上は弁護士費用特約を付けていると言われています。

弁護士費用特約は交通事故の被害者の方にとってメリットの多いサービスですので、加入されている保険会社に連絡をして弁護士費用特約が付いているか否かを確認することが重要です。

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